「なんくるないさ」は聞いたことがない。
- 2015/8/13
- インタビュー

名前 | 中山伸之 |
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年齢 | 38才 |
家族構成 | 妻・長女(5歳)・長男(3歳) |
移住歴 | 10年 |
出身地 | 東京都 |
居住地 | 那覇市 |
間取・家賃 | 3SLDK(10万未満) |
仕事 | 広告制作会社代表 |
年収 | 妻にも秘密 |
休みの日の過ごし方
子供と海や公園で遊びます。出かけないときは、朝から妻と飲み会をして夜は友人と飲み会。
内地から旅行で訪れるクライアントや友人をアテンドすることも多いです。その場合も結局飲み会。。。
移住のきっかけ
大学時代に旅した宮古島で沖縄のトリコになりました。
東京のデザイン会社に就職し、いつかは沖縄に移住したいという思いを抱いてました。
といっても、地元(上野)は好きだし、仕事も楽しかったので、移住に対する具体的な計画はありませんでした。
激務を楽しんでいた27歳の頃、当時の社長や取引先の方たちが出資して沖縄に会社を設立することになりました。
私が立候補して、現地法人の責任者になると同時に沖縄に移住しました。
移住をお考えの方へ
ある程度の計画をたてておくべきだと思います。(反省)
東京や大阪のクライアントからデザイン仕事しつつ、県内の仕事をすれば、なんくるないさ(なんとかなるさ)と軽い気持ちで過ごしていました。
案の定、もくろみは外れ、家賃と社員の給料を払うだけで精一杯でした。
夕方になると半額で買える弁当で食費を抑え、徹夜で仕事することもよくありました。
沖縄で生活してる実感もないまま数年が過ぎたころ、義母に結婚を言及されました。
共に頑張ってる社員にも彼女にも無責任じゃ誰もついて来ないわけで、それを機に結婚して会社の代表になりました。
依頼の増えてきたWeb制作・システム構築に半分シフトし、少しづつ仕事も増えてきました。
スモールスタートで寄り添ってきたクライアントも年々成長し、仕事の幅も徐々に広がってきました。沖縄の独自文化でもある模合に参加したり、さまざまなご縁をいただき、大事なビジネスパートナーもできました。
起業時からずっと寄り添ってくれる会社さん、平穏な道ではないのに、愛想を尽かさず支えてくれた妻やスタッフには、今までもこれからも感謝しつづけます(媚)
沖縄の仕事の単価は内地に比べると安い。と聞きます。
私の場合、ナショナルクライアントのような相手と仕事をしたことがなかったので、そもそも比較ができません。
業種のジャンルにもよると思いますが、Web系の仕事に関しては、会社に応じて広告宣伝費の規模が変わってくるので、沖縄も内地もかわらないような気がします。
沖縄では、なんくるないさという言葉があります。
あくまでなんとかするための言葉で、その言葉に甘えるとなんくるならないです。
そもそも、日常会話でこのフレーズを聞いたことはありません(笑)
私の場合、周りの人に恵まれてやってこれましたが、なんくるないさ状態になるための努力は今でも仕事の糧になってると思います。また、なんとかしようと前を向くことが大事だと思います。
同様にいちゃりばちょーでー(会えば兄弟)も酒場で出来上がった人からしか聞いたことがありません。(笑)
移住後あるある(偏見あり)
・ウチナンチュの多くは、海はビーチパーティーの為で泳ぐところじゃないと思ってる。
・終電の概念がないので、遅い時間まで飲み会が続く。(仕事もできる…)
・内地に出張すると「沖縄にいるのに焼けてないね。」と問われる。
・こたつを出す家庭もあり、ダウンを着るくらい冬は寒い。
・那覇は都会だと気づく(松戸市と人口密度は同じらしい)
・知り合いをたどると誰かしらの共通人物がいる。
・運転代行の方がタクシーより安かったりする。
・なぜ沖縄に来た?という質問は必ず受ける。
・大家さん夫妻は、実は夫妻じゃなかった。
・車種は聞かれないが、家賃は聞かれる。
・目的地が見えるのにタクシーに乗る。
・レジの人が買物袋に詰めてくれる。
・基地問題はあまり会話に出さない。
・大企業ほど助成金を利用している。
・「沖縄の男は働かない」はウソ。
・徒歩3分なら歩かずに車に乗る。
・テレビのチャンネルが少ない。
・自転車に乗る大人がいない。
・納豆にカラシが入ってない。
・広告宣伝は口コミが強い。
・結婚式の規模がでかい。
・二段階右折がない。
・台風が実は楽しみ。
・住みやすい。
・その他、多数…
お気に入りスポット
オハコルテベーカリー(那覇市泉崎)
http://ohacorte-bakery.com
沖縄県内4店舗を構えるタルト専門店「オハコルテ」のパン屋さん。
朝はモーニング。昼はランチプレート。夜はお酒も美味しいレストラン。
いつ行っても美味しくておしゃれ。居心地の良い空間が最高です!
沖縄そば屋「やまや」(那覇市久茂地)
沖縄そば屋はもちろんですが、手作りキムチが大人気というおもしろいお店。
人気のキムチは、県内スーパーやオンラインショップでも購入できます。
ひとこと
沖縄は広い空が当たり前のようにあります。美しい自然もたくさんあります。基地問題等の難しい問題もあるけど、この広い空の元で子育てできるのは、本当に贅沢なことです。
そして、沖縄は気候も人もあったかい!頼るとホントにやさしくしてくれます。
仕事も遊びも楽しもうという気持ちがフィットすれば自然と良い仲間に出会えます。
ただ、なんくるないさ。と余裕に構えられるほど甘くはないです。
また、仕事で初めてお会いした方に「あら!○●ちゃんのパパ!」というシチュエーションが多々あるので、普段から悪いことはできません(汗)
沖縄に何かを求めるというより、微力でも沖縄のために何かしようという気持ちを持てば、より良い移住ライフをエンジョイできるでしょう。これからも沖縄移住ライフを楽しんでいきます!