沖縄の伝統的娯楽 ”沖縄闘牛”

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沖縄移住をし、沖縄の歴史やエイサーなど沖縄の文化に触れあうことができます。
以前、エイサー紅型(びんがた)など紹介してきました。
沖縄には、あまり知られていない伝統や文化があります。
その中ので今回紹介するのが「沖縄闘牛」
1トン以上の牛が体に響く高い鳴き声や角がぶつかる音、地面をける音など想像以上の迫力です。
3年前くらいに友人に誘われて見に行ったのがきっかけとなり、沖縄闘牛の迫力にはまり毎年正月に見に行っています。

沖縄闘牛の歴史

沖縄闘牛は、古くから行われており、いろいろな諸説がありますが統一された定説はないそうです。
一部の地域で“農民の娯楽”として闘牛を行っていました。
公に知られたのが明治40年4月に沖縄の新聞で闘牛大会について紹介され徐々に浸透されたと言われています。
昔は、糸満市・具志川市(現:うるま市)・勝連町(現:うるま市)・与那城町(現:うるま市)でしたが、現在は、うるま市・今帰仁村などで闘牛大会が行われています。
最も多く大会が開かれるのは、沖縄県うるま市石川にある「石川多目的ドーム」です。
bullfighting01戦争当時は完全に途絶えた時期もありましたが、昭和36年に沖縄県闘牛組合連合会が結成されると闘牛ブームに火が付いて県内に広まり、多い時では約1万人を集まり農民の娯楽から
”伝統的娯楽”と発展しました。
今では、沖縄伝統文化の一つでもあります。

闘牛場

闘牛場は、”すり鉢”状の構造で作られており、真中に直径約20m前後の円形が対戦場になり、周りには鉄製の柵と土塁がグルリと周りを囲まれています。
闘牛場には駐車場がありますが、収容台数が少ないので早めに出かけることをおすすめします。
bullfighting04入場料は大会によって異なりますが、2500円~3000円です。
支払いの時に、取組表を渡されます。
中に入ると、闘牛グッズや飲み物、焼き鳥なども売られています。
観客席は全席自由席となっており、間地かで牛が鉄の柵にぶつかったり、追い込まれたりと”迫力”を味わいたい方は最前列や2列目をオススメします。
さらに牛の出入り口正面の席に座ると、入場するとき走ってくる様子など見ることができます。

沖縄闘牛の楽しみ方

沖縄闘牛は、スペインの闘牛と違い相撲形式なのです。
闘牛には技があり、技の種類は5種類
1、押し・・・正面から相手を押す技
2、ワリ・ツキ・・・相手の眉間めがけて角を打ちこむ技
3、カケ・・・相手の角にひっかけ首を曲げる技
4、腹取り・・・勝敗を決定づける技でもあり、相手の腹部を攻撃する技
5、持たせ込み・・・相手からの押しやカケ技を避けるために出る技
これらの技を使い、最終的に相手が逃げるか、腹取りの技で相手がギブアップ状態に追い込みで勝敗が決まります。
参考ページ

また闘牛士もいます。
牛が入場するときに両陣営、数名が牛と一緒に入場し、対決が始まると一人ずつ牛の側について「ヤグイ」と呼ばれるかけ声を発し、牛を鼓舞します。
その掛け声や動きにも個性があり、多くの人は、「ヒーヤイ、ヒーヤイ」(それいけ、それいけ)と声を発します。
bullfighting02対決時間ですが、無制限一本勝負です。
入場して数秒で牛が逃げてしまい勝負が着くときもあれば、10分以上の勝負など様々です。
最後の取組が終わると、対戦場に入ることもでき、間地かに写真など撮ることができるのも楽しみの一つです。
bullfighting03是非、牛の技や闘牛士の個性ある掛け声や動きに注目し、沖縄伝統文化でもある「沖縄闘牛」の迫力を体感してみてはいかがでしょうか!
次回開催は、2月14日(日)「準全島旧正月大闘牛大会」です。
場所は沖縄県中部にある、うるま市石川の「石川多目的ホール」(石川ドーム)にて13時から開かれます。
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石川多目的ドーム
うるま市石川2298-1
098-965-5634 (うるま市観光課)

石川多目的ドーム

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