紅型(びんがた)とは
沖縄を代表する伝統的な染色技法の一つ。
約500年前、琉球王国の時代、主に王族や士族の衣装として染められていた。
王府廃止や第二次世界大戦、着物需要の減少で紅型は衰退したが、伝統工芸としての価値が高く評価され、今なお多くの人を魅了し続けています。
琉球王朝時代から伝わる沖縄の伝統工芸「紅型」
自然を映す古典柄はもちろんのこと受け継がれた技術は、現在にもマッチした様々な形で表現されています。
元は王族や士族の衣装でしたが、Tシャツや雑貨など様々なシーンで目にする事ができます。
紅型の語源
「紅」は色彩・「型」は模様をそれぞれ意味すると言われています。
紅型の魅力
青い海と空・赤く咲きほこる花々、深い緑の木々、沖縄の自然には鮮やかな彩りがあります。
沖縄のまぶしい日差しにも負けない紅型の鮮やかな色彩は、見る人の心をつかみます。
また、大胆かつ繊細な図案は作家さんの丁寧な手作業と情熱から生まれるオンリーワンの作品となります。
紅型ができるまで
型彫り
型は大きく分けて2種類あり、白地型(柄の部分を残す)と染地型(模様の輪郭を彫る型)があります。 柄をデザインし、シーグ(ナイフ)で突き彫りで型を掘っていきます。 型彫りには、カッティングシートではなく、ルクジューと呼ばれる島豆腐を乾燥したものが使われます。繊細な柄を扱う紅型に適したルクジューは、作家さんが自ら作るそうです。
紗張り
型彫りした型紙に紗(網目状の布)を漆塗料を塗って貼り付けます。 こうすることで、型が補強され型紙の完成となります。 型の作成は大変な作業ですが、紗張りをすることでボロボロになるまで何度ででも使えます。
型置き
布の上に型を置き、ヘラを使って防染糊を敷いていきます。 糊で伏せた部分は染まらないので、防染糊のついていない部分が色のつく部分になります。 型置き後、豆引き(大豆の汁を引く)することで、顔料を定着させ、にじみにくくなります。
色差し
豆汁で溶いた顔料で、糊のついていないところを一色一色筆で染め分けていきます。豆汁は日持ちしないので、その日作った色は2~3日しかもちません。筆は2本持ち、1本で色を挿してもう1本ですりこんでいきます。この力加減によっても色味が随分変わってきます。
隈取り
隈取りは紅型染の大きな特徴的技法です。 色差しよりも濃い顔料を筆で落とし、刷毛でこすってぼかしをいれていきます。 隈取りすることで、柄がくっきり浮き立ち、立体感がでてきます。
糊を落とす
染めた生地を熱処理した後、ぬるま湯に浸し防染糊をおとします。
地染め
地を染めたい場合、柄を防染糊で伏せ、刷毛で染料を塗り地染めしていきます。
水元
地染めされたものは、特に地の色が濃色の場合、水元のときに色が流れ出て糊伏せした部分を汚してしまわないよう、たっぷりの水量で十分注意しながら水元しなければなりません。乾燥させて完了となります。
紅型って高いの?
作家による手染めオリジナルのかりゆしウェアなら数万円、紅型の着物となるとウン百万円するものもあります。
Tシャツや雑貨ならお手頃な商品もあります。
おみやげ屋さんでよく目にする安価な商品は、手染めではなくプリントされたものです。
プリントの場合は、図案の縮尺が可能で大量生産ができるので、安価で購入することができます。
ただ、作家さんが一色一色、丁寧で細かな手染めしたものとは風合いが違います。
手染めの紅型は、当然高価になりますがプライスレスな喜びも手にすることができますよ!
一味違う!こだわりのかりゆしウェア
かりゆしウェア
沖縄県などで主に夏のあいだ着用されるクールビズ。
「沖縄県産品であること・沖縄らしさを表現したものであること」という定義で、
沖縄方言で「めでたい」という意味があります。
ビジネスシーンでスーツを着用する沖縄の会社の場合、夏の衣替えでかりゆしウェア一色となります。
会社単位で指定したものありますが、基本的には個人の好みで選びます。
新しく買ったかりゆしウェアが同僚と同じデザインで着れなくなった…なんて話も聞きます。
そこでおすすめしたいのが、オリジナル紅型かりゆしウェアです。
無地のシャツを染めてもらうも良し、仕立てたシャツに染めることも出来ちゃいます。
私がこれまで作家さんにお願いして作ってもらった紅型かりゆしウェアです。
人とデザインが被る事がなく、何よりかっこいいです!
ここぞというビジネスシーンには、勝負服としてオススメです。
また、フォーマルに使えるので、結婚式に参加することももちろん可能です。
出産祝いに紅型ロンパース
出生率の高い沖縄県。
おのずと出産祝いを渡す機会も増えてきます。
せっかくだから実用的で喜ばれる品を送りたいですよね。
そんな願いにお応えできるのが紅型ロンパース!
かわいい柄を選ぶこともできます!
紅型屋 紅天 作
取材協力いただいた紅型屋紅天さんでは、数字ごとのかわいい紅型柄もあるので、赤ちゃんにちなんだ数字を選んで染めてもらうことができます。
お問い合わせはこちら
命名紙を添えたオシャレな内祝いならオハコルテ
赤ちゃんの名前を書いた「命名紙」を添えた内祝いのお返しが沖縄ではポピュラー。
その命名紙を壁に並べていくのが、沖縄のお家あるある。
張られた命名紙をみてるだけで幸せになりますね。
お返しの内祝いにオススメなのがオハコルテの「しあわせはこぶ とりサブレ」
その名の通り、渡す方も貰う方も幸せになるサブレです。
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