アチコーコーシリーズ第二弾は『うちなー天ぷら(沖縄天ぷら)』を紹介します。
第一弾:『アチコーコーの島豆腐』
うちなー天ぷらは沖縄県民にとって身近な存在で、家の近くには天ぷら屋さんが結構な割合であったりします。
県外の方にとって天ぷらは高級感のある『おかず』だと思いますが、沖縄県民にとっては身近な『おやつ』といっても過言ではありません。
近くのお店でサッと買って、その場や運転しながら食べちゃったりもします。
もちろんおかずにもなりますし、お酒のつまみにも最適です。
またお盆やお祝いにもうちなー天ぷらは重宝されます。
沖縄移住をされた方がうちなー天ぷらを一度食すと、魅了されちゃうこと間違いなしの一品です!
さぁあなたも、うちなー天ぷらの世界へレッツゴー!
本土の天ぷらとうちなー天ぷらとの違い
うちなー天ぷらと本土の天ぷらの違いってなんでしょう?
同じ”天ぷら”ですが、見た目や味は似て異なります。
衣が違う
本土の天ぷらは、カリカリでサクっとした薄い衣の中に具材が入っているのですが、うちなー天ぷらはモチモチっとした暑い衣に具材が包まれています。
味
うちなー天ぷらには塩味が付いていて、そのまま食べることができます。
本当にそのまま食べられちゃうので、自分で揚げながらパクっといっちゃうキッチンドランカーならぬキッチンテンプラーな主婦が続出です。
食感
一口食べると、もっちりとした厚い衣と中に入っている食材が抜群にマッチします。
どんな食材を入れてももうちなー天ぷらとして成り立つんじゃないかと思う程です。
メニューが変わらない
本土の天ぷらは四季折々の食材を揚げますが、四季がほとんどない沖縄ではメニューは一貫していて、年中同じメニューを食べることができます。
書きながらよだれが出てたまりません…
たまらなくなったので買いに行ってきました
いつもは【上間てんぷら】に行くのですが、今回はドライブを兼ねて南城市の奥武島へ。
奥武島はその名の通り橋で繋がった小さな島で、あらゆる所にてんぷら屋さんが立ち並んでいます。
橋を渡ったすぐ先にある【中本鮮魚てんぷら店】も有名ですが、今回はTV番組の『ケンミンショー』でも取り上げられた【大城てんぷら店】へお邪魔しました。
住所:沖縄県南城市玉城字奥武193
電話番号:098-948-4530
営業時間:11:00~19:00
定休日:月曜日
通常のてんぷら屋さんは揚げられて陳列されたものを購入しますが、【大城てんぷら店】は注文を受けてその場で揚げるスタイルです。
カウンターにある注文用紙に書かれている品名の横に購入したい数を書き込んでいきます。
金額はなんと、一律60円!
注文してから待つこと数分、出来立てほかほかの天ぷらが出てきました。
突然ですが、ここでクイズです。
私が持っている天ぷらの中身は何でしょうか?
実はうちなー天ぷらのイカと魚は外見がほとんど似ているため、一口食べてみるまでわからない事がよくあります。
では一口食べてみます。答えは・・・
魚でした!
このようにイカと魚でロシアンルーレット的に遊ぶこともできます。
しかしうちなー天ぷらに慣れてくると、持った感覚や衣の付き方だけで中身が判断できるようになります。
天ぷらの種類
イカ&魚
イカは四角に切られたものを揚げているのが一般的ですが、お店によってはイカゲソを揚げている所もあります。
魚の具材は、マグロ、マンビカー(シイラ)、カジキ、ミーバイ、メカジキ等が使われています。
野菜
野菜の具材は基本的に人参や玉ねぎが入っていますが、お店によって季節の野菜を入れたりもします。
もずく
もずくはイトモズクという海藻で、ぬめりがあるのが特徴です。
うむにー
うむにーとは、紅いもなど数種類のイモを混ぜ合わせたもので、しっとりとした食感が魅力です。
アーサ
アーサとは海草のヒトエグサのことを言います。
お店によって違うのですが、大城てんぷら店はカリカリに揚げていてせんべいのような食感でした。
それ以外にもカボチャやイモ、ウインナーなど色々な食材を揚げているお店が沢山あります。
また定番のイカや魚などはどこのお店にも売っていますが、それぞれお店によって特徴があります。
衣の付け方・味付け・揚げ方などいろいろ工夫されていて、全く同じ味というのはありません。
お店によって食べ比べて、自分の好みの店を見つけるのも楽しみの一つです。
また食べ方もそれぞれで、そのまま食べたり、ウスターソースをつけて食べたり、ウスターソースに七味を混ぜて食べる方法もあります。
安くていつでも食べられるうちなー天ぷらは、一口食べると心と体がホッとします。
大人から子供までみんなが大好きなうちなー天ぷらは、私たちの食文化として根付いているだけでなく、沖縄県民の心と体の一部としてしっかりと根付いています。