美味しい沖縄そばを食べるなら『番所亭(ばんじゅてい)』で決まり!

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沖縄そば=沖縄ソウルフードの代名詞

もし『沖縄のソウルフードは?』と質問をしたら、必ずトップに名前が上がる「沖縄そば」。
「沖縄そば」は沖縄県内だけでなく、県外や海外でもその名を知られるようになりました。
沖縄移住者には、沖縄の景色や人柄や風土以外にも、”食”に惚れ込んで移住を決めた方も多いと聞きます。

また県内には多くの沖縄そば屋さんが多くあり、まさに群雄割拠の沖縄そば戦国時代
さまざまな個性的で美味しい沖縄そば屋さんがしのぎを削っています。

そんな中から、私がお勧めする沖縄そばの名店『番所亭(ばんじゅてい)』をご紹介します。

読谷村喜名(よみたんそんきな)にある名店・『番所亭』

2000年にオープンして、創業15年になる番所亭は県道58号線旧道路沿いにあります。
番所亭はオーナー夫妻と2代目の息子夫婦で切り盛りしています。
12時頃のお昼時には、お店の外までお客さんが並んでいることもしばしば。
いつも県内外や海外からのお客さんで賑わっています。

そばの特徴として、麺にウコンを練り込んだ自家製麺、化学調味料を一切使用していないあっさりとコクのあるスープが挙げられます。

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ブーゲンビレアに囲まれた建物が印象的です

番所亭

住所:沖縄県読谷村字喜名473番地(喜名番所・喜名小学校そば)
電話番号:098−958−3989
営業時間:11:00〜20:00(ラストオーダー19:30)
定休日:水曜日(祝日の時は営業)

店名の由来

オーナー夫妻に名前の由来を尋ねてみると、隣に喜名番所の”そば”にあるからというお茶目な理由と、それとは別にある想いがありました。
戦前には現在の番所亭と同じ場所に沖縄そば屋さんがあり、番所を行き交う人々のお腹を満たしていたそうです。
『先人達が築いた同じ場所で、多くのお客さんの笑顔で溢れる場所でありたい。』

『番所亭』は歴史的背景やオーナー夫妻の素敵な想いがギュッと詰まったネーミングでした。

そして番所亭をオープン初日の最初のお客様が、僧侶の托鉢(たくはつ=僧侶が仏教僧が経文を称えながら鉢を持って人家を回り食事を乞うこと)だったそうで、沖縄では珍しい僧侶の托鉢が一番最初の客だった事が、とても不思議だったそうです。

喜名番所の歴史をちょこっと

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現在の喜名番所

その昔、沖縄県南部から北部への移動には1日で移動することが非常に困難でした。
喜名番所は首里城と国頭を結ぶ中間地点にあったので、食事処や宿場などでとても賑わった場所でした。
また日が暮れて多幸山(たこうやま=喜名番所からやんばる方面に抜ける国頭方西海道のけわしい山道)を通ると、”フェーレー”と呼ばれる山賊に襲われることも多くあった事も喜名番所が栄えた1つの理由でもありました。
1853年にはペリー提督一行が琉球を訪れた際に喜名番所で休憩したと、同行していたハイネの絵図録にも残されています。

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ハイネの絵図録に残されていた当時の喜名番所

また1908年から第二次世界大戦によって破壊されるまでは、読谷村役場として存在していました。

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戦前の読谷村役場

琉球時代から戦前まで、喜名番所は歴史的に見ても重要な場所でした。

豪快にたっぷり食べたい時は『フェーレーすば』!

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男性から抜群の人気メニュー『フェーレーそば』(860円)

私は月に4~5回は番所亭にお世話になりますが、食べるメニューはその日に自分の体が欲しているおそばを食べるようにしています。
お腹が空いた時、豪快にたっぷり味わいたい時は『フェーレーすば』がおススメです。
フェーレー(当時の山賊の呼称)の名の通り、大きな器にバランスよく豪快に盛りつけられたソーキ、テビチ、三枚肉。
そしてオーナーの手で作られたウコンが練りこまれた自家製麺に、化学調味料を一切使用していない自家製スープ、自家栽培のフーチバー(よもぎ)の香りが五感を刺激します。

まず最初に黄金色の透き通ったスープを一口飲んで下さい。
そうすると口の中に様々な食材から取った栄養抜群のエキスが広がり、胃の中にジワーっと染み渡ります
自分の心と身体が求めていたものに出会えた瞬間、

『う、うまい!』

この一言が自然と胃の中からこぼれ落ちるんです!

次に自家製麺を食べると、沖縄そばには珍しいツルツルでコシのある平うち麺と麺に付いたスープの風味が口いっぱいに広がります。
そしてソーキやテビチに三枚肉を口いっぱいにほおばると、肉の奥底までしっかりと味と風味が染み込んでいるのが分かります。
また麺や肉と一緒に食べる生しょうやよもぎが程よいアクセントとなります。

他のおそば屋さんがよく使っているダシの素などの化学添加物は一切使っていないので、食べ終わった後に口に残るのは満足感と幸福感のみです。

やばい。書きながらよだれが口いっぱいに広がっています。。。

自家製麺に練りこまれた『よもぎすば』

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鉄分カリウム豊富な『よもぎすば』(750円)

もし体が疲れている時にお勧めなのが『よもぎすば』です。
よもぎには鉄分とカリウムが多く含まれており、よもぎが麺にしっかりと練りこまれています。
よもぎ麺とトッピングされた生のよもぎを一緒に食べるとより風味が増します。
二日酔いの時に沖縄そばを食べたくなる人も多いと思いますが、そんな疲れた体にはよもぎすばが最適です。

ツルっとした喉越し『紅ざるセット』

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鮮やかな紅ざるとソーキ丼との相性抜群(810円)

紅ざるの麺はとてものど越しがよく、小さなお子様にもおススメです。
めんつゆも手作りで、ねぎと生しょうがをトッピングして食べると爽快感抜群です。
セットで付いてくるソーキ丼もお店のオリジナルで、ソーキ丼だけでも食べにくるお客さんもいるほど!
今回の取材の時に、そばと別にソーキ丼を単品で取っている方を何度か見ました。
私も『ソーキ丼小すばAセット(810円)』をよくがっついてます(笑)

その他メニュー

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先ほど紹介した紅ざるやソーキ丼などは単品でも食べる事はできます。
今回紹介できなかったのですが、ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)も絶品です!
また注文したすばの麺をよもぎ麺に変更する事も可能(100円追加)ですので、色々な食べ方で楽しまれてください。

オーナー夫妻と息子夫婦の想い

目の前に出された料理には、オーナー夫妻と息子夫婦達が魂を込めて作った『想い』がしっかりと感じられます。
これこそ魂のそば、まさしくソウルフードなのではないでしょうか。

先人が築いた由緒ある喜名番所を、今は番所亭が引き継ぎ、オーナー夫妻から息子夫婦へと想いと味が脈々と継がれていく。
そばを食べながらそんなロマンさえも感じてしまいました。

読谷村へお立ち寄りの際はぜひ『番所亭』に行かれてみてはいかがでしょうか?

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