小さなお子さんのいる家族が沖縄に移住して、その地域に慣れてきた後に子供の習い事を探す方が多いかと思います。
勉強系でいえば公文や英語などの学習塾、芸術系ならばピアノや習字、スポーツ系は水泳や野球・サッカーなどが習い事でポピュラーかと思います。
全国的にみると水泳、英会話、ピアノにとても人気が集まるそうです。(子供の習い事ランキング2015)
では、沖縄ではどの習い事に人気が集まるのでしょうか?
これは一概には言えませんが、沖縄は『そろばん』がとても盛んな地域だと感じます。
なぜそろばんが沖縄で人気なのかちょっと考えてみると、沖縄の地域ならではの理由がありました。
沖縄のそろばん普及率
沖縄のそろばん普及率は日本一を誇り、さらに珠算十段、暗算十段の累計合格者数も全国一位です。
全国珠算教育連盟が公表している検定受験者数によると、1位が沖縄県で6万490人で、2位の愛知県4万6,473人や3位の東京都3万7,253人を大きく引き離しています。
人口1000人当たりの検定受験者数を計算してみると、沖縄43人・愛知6人・東京3人になり、そろばんが沖縄県で深く浸透しているのがよく分かる結果でした。
また最高位である十段のこれまでの取得者は、全国で珠算の部が1012人、暗算の部が1133人います。
沖縄県は珠算118人、暗算194人でとなっており、珠算の2位が広島県で94人、暗算の2位は東京都で83人にそれぞれとどまっていて、沖縄は東京の2倍以上の十段がいる計算になります。
データをみても、沖縄のそろばん教育がずば抜けて進んでいるかが分かります。
算盤が人気の理由
そろばんのイメージとしては、計算(暗算)がスラスラとでき、頭の回転が速くなるイメージがあります。
実際、そろばんの得意な方は計算が凄く早くて驚いた経験があります。
どういう風に計算をしているのか聞いてみると、『頭の中にそろばんがあり、それを弾いている』との事でした。
そろばんに通わせている親心としては、『子供には頭が良くなってほしい』という想いとプラスして、また別の理由もある気がします。
ここからは私の考えも入りますのでご了承ください。
①脳の活性化
これはよく言われている事ですが、そろばん教育は科学的に見ても脳の働きが凄く活性化されることが証明されています。
脳の働きの活性化により、計算能力・記憶力・集中力・発想力・情報処理能力の向上が顕著になります。
それによって注意深く観察する力や速く読み聴きすることもできるそうです。
②月謝が安い
何といっても月謝が他の習い事に比べて格段に安いです。
そろばん教室にもよりますが、週3~4回で月謝は平均5,000円です。
また教材費は約2~300円程度で、検定の受験料は約600円程。
最初の入会費やそろばんに必要な道具代はかかりますが、あとは上記に上げた程度で収まります。
③学校に近い
皆さんの周りにあるそろばん教室って、小学校のそばにありませんか?
私の住んでいる地域の小学校の周りには、そろばん教室が2校あります。
子供にとってもそろばん教室は馴染みやすく通いやすい。親としても学校に近い分だけ安心して通わせる事が出来ます。
それだけ地域に根差していると言えます。
④学童の代わりになる
両親が共働きの家庭は、学校終了時に学童保育をよく利用しています。
そろばん教室も学校のそばにあるので、下校しながらそろばん塾に向かい、そろばんが終わると親が迎えに来るかそのまま帰宅する。
そろばん教室は学童とほとんど同じシステムなのです。
学童に通うよりもそろばんに通わせた方が、学力や費用の面でプラスになるケースが多々あります。
また逆に、学童もそろばん教育を特徴としている所も増えてきました。
そろばんは一石二鳥以上!?
近年よく耳にする『右脳教育』がありますが、脳科学研究者によると珠算学習は左脳を刺激し暗算学習は右脳を活性化することが発表されております。
そろばんを行う事で右脳だけでなく左脳も刺激できるなんて、とってもお得なですよね。
また学費も安く、学童の代わりにもなるそろばんは家庭にも優しい。
もしお子様の習い事で迷っている方は、そろばんを一つの選択肢にしてはどうでしょうか?